Far beyond the sun

music

イングヴェイの往年の速弾き名曲。未だ色褪せずコピーされているのは、このイングヴェイ節が時代を超えた芸術的な音階で連なっているからだ。この曲を作曲したイングヴェイは20歳にも満たない青年であったと記憶している。まさに天才。そしてその天才を3年前に実際に見て、他の上手いギタリストも沢山いたが、天才だなと改めて感じたのはやはりイングヴェイであった。

現在の速弾きスケールソナタ的な練習曲になっている気がする。当時、あまりにもの凄い速弾きにこれをコピーできる人間はイングヴェイしかいないんじゃないくらいの衝撃を覚えたが、人間は誰かがやった後だと、同じ人間なのだからできないわけがないとその記録なりその技術に追いつこうと努力できる。たしかこのアルバムが発表されたのは1984年前後であるから、すでに37年前の作品になる。それでもブラックスターとか現代でも十分通用する風化しない名曲となっている。

そして本題だがこの曲をバイオリンでカバーする若者が出現し、4本弦とくじらの髭で操るバンドに面白さをみたからである。Unlucky Morpheusというバンド。そして元祖、素人コピーギタリストとしてはGustavo Guerraであろう。10年くらい前のカバーは本当、オリジナルを完全コピーしてて、本物も決して弾けないくらいの完成度であった。というのは、イングヴェイが今引けば確実にアドリブ手癖フレーズが頻繁に出てきて弾けないという意味。今回の新しい動画では彼なりのオリジナル速弾きフレーズがある。

起承転結、クラシカル、耳障りのいい独特音階、そして滅法速弾き。この音階を10代で思いつかないよ普通。