岡本太郎

diary person

Youtubeで彼の言葉を見つけた。著書「自分の中に毒をもて」を20年前に読んで以来、岡本太郎は芸術家でもあるし、哲学者であることを知った。これだけ正確に人生の本当の意味を言語化する人に人に会ったことがない。それくらい心に響く言葉のオンパレードである。その言葉から幾分か、自分を肯定する言葉に出会えた。「他人の価値観に生きていては本当の自分には会えない」というような言葉だ。正確な言葉は忘れたがニュアンスはこれにあたっている。コロナパンデミックの最中、マスクという全く意味のない顔オムツをした日本人が巷を跋扈した。その中で自分は自分の信念を貫く意味で一向に世間に融合しない生き方を貫いた。その孤独が肯定されているのである。その己の生き方に忠実になれと岡本太郎は言う。そこで初めてその人の人生になるとも。

日本人社会にある空気を読むことは欧米人には出来なく、またAIを使っても表せない未知なる領域だというのもあった。同調圧力とも言えるか。その空気社会の日本で、自分の生き様を生き抜くことはある意味、孤独との戦いでもある。しかし、その同調圧力に屈し、その他大勢と同化することは実は非常に簡単であるし波風立たない。しかしその生き方では本当の自分には会えない。本当の自分にはなれない。その試練というか荒波で生き続けた先に、己の哲学が形成され、それがその人の魅力になる。その他大勢と同じ生き方ではその個性は育たない。そしてその試練を乗り越えた者だけが、次元を上昇する人間になれる。少なくとも僕はそう思っている。