GW③ Yngwie Malmsteen Live in Nagoya

diary guitarist LIVE

名古屋ツアーのメイン目的である、彼のライブを観てきた。名古屋、大阪、東京と三都市を渡るツアーであり、ライブ会場はZepp Nagoyaと小さな箱物ライブ会場であった。たまたまイープラスから先行発売のメールが届き、彼のライブを知り、以前、直接観た体験から天才ギタリストのライブを観ずに要られるか?となり、東京公演の予約を入れようとしたが、2階席である、椅子付きの席を予約しようとすると、一瞬で完売となり、仕方なく1階席であるアリーナ立見を予約しようとすと、初動のつまづきから、これまた売切れとなってしまった。仕方なく、名古屋を訪問する予定であったので、名古屋公演の予約に走った。これまた2階席はソールドアウト。仕方なく1階席はまだ、空席があったので予約を入れることにした。アリーナ立見とVIP席があり、迷ったが、清水の舞台から飛び降りるつもりで、23000円のVIP席を取った。これだけ高額なチケットを取ったのも、後にも先にもこれが最後であろう。

会場、30分前に到着し、係員の案内のもと、VIP席列216番あたりに並んだ。開場後、VIPのみの特典があることで、タオルとVIP札をもらい、VIP席に向かった。立見エリアだと思っていたが、簡易的な椅子が用意され、とりあえず、埋まっている席で一番前の席に座った。特典と椅子用意が予想外の配慮で、観戦まで、足腰を休めるのは、こっちにはいい。

スモークと爆音の中からイングヴェイが登場し、弾きまくりが始まった。「ライジング・フォース」が始まり、サポートキーボード奏者が高音キーを歌い上げるとこは、凄いと感じた。ボーカルの曲もやり、ひたすら弾き、たまに歌う、そして例のピック足蹴りといつものイングヴェイが目の前で演っている光景は、やはり楽しい。こういったライブにありがちな英語でのMCも特になく、「ありがとう」などの簡単な日本語がイングヴェイから飛び出し、ひたすら弾くというライブであった。正味100分、弾きまくりである。

1曲ごと、ギターを変えるイングヴェイにサポートの人間がこれまたチューニングされたギターをイングヴェイに渡し、アンプのセッティングを訴えるイングヴェイにも巧みにこなしていた。ある意味、別のサポートアーチストである。ラストの挨拶ではメンバーと一緒に前に来て、挨拶するとこは縁の下の力持ち的役割であったが、十分、彼のライブに貢献していたと思う。ひたすら弾いて、アクションするイングヴェイであるからチューニングの確保は絶対であったので毎回変えたのかと後から気がついた。

初期の「ブラックスター」お約束の「ファービヨンドザサン」などなどお馴染みの曲が温故知新的に飛び出し、初期に傾倒した自分にはとても良かった。今更ながら「ファービヨンドザサン」は名曲であり、あれだけ速弾きしながら、楽曲としてのクオリティは相当高い。よって、その曲が誕生して35年は経つが、若いアーチストが時代を超え、違う楽器(バイオリン)で挑戦し、弾き上げているとこは、素晴らしい。それだけ、ある意味、速弾きのクラッシックではある。その後、数多くのバンド、ギタリストが速弾きしているであろうが、これだけ世界中のギタリストに速弾きの影響を与えたギタリストはイングヴェイであろう。異論許さず。

ひたすら弾き、たまにクリーントーンで音量が下がるとこ、例のナイロン弦によるアコスティックギターもあり、爆音であったが、ライブ後の耳ツンボはなく、相当、イイ音(生音)で届かせてくれたんだなと帰路につく途中でそう思った。ツンボになるライブは原音が悪い可能性がある。

僕らと同じ世代のおっさんから結構若い人までいて、彼の還暦パフォーマンスを楽しんだ。最初の天才ぶりは慣れのせいか、特に感じはしなかったが、あれだけの速弾きでメロディーを残せるギタリストはやはりイングヴェイが第一人者であるとの結論に至った。やはりたまに音と光とプロ演奏を観るライブは非日常であり、楽しいことだと再確認するライブであった。