The Sign

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「これでダメなら、諦めろ!」という冒頭から始まる本が今回、取り上げた「The Sign」である。著者は坂庭鳳。

YouTubeでいつものように自己啓発的な内容のものを見ていた。AIの技術のおかげで、登録しているチャンネルだけではなく、興味を持っている内容に近いものを、AIが選択、おすすめ動画として提示してくれる。その中に、彼の渾身の動画が掲載されており、なんとなく視聴すると、恐ろしく内容の濃いもので、何回も見直している。「生きているだけで丸儲け」のセンテンスが腑に落ちれば思考は現実化する。

ここの中に登場するキーワードも自分も過去に実践していたこともあった。20年くらい前までは斎藤一人さんの「ツイてる!」そして苫米地英人の「アファーメーション」そして今回、最終兵器の「前提を変える」である。この「前提を変える」習慣はこれから少しずつ実践していくところでまだ結果は出てきていない。「ツイてる!」信者歴は長く、一人さんの考え方は結構、腑に落ちるとこが多く、覚えている言葉も多いが、実生活で変化したかというとそうでもない。二番目のドクター苫米地にしても、なんとなく理解していたが現実に投影される決定的なものはなかった。もちろん、実践内容が手薄であったり継続できなかったこともあるであろう。ただ、個人的な気付きのとこでは、30歳位に体感、腑に落ちた「金はなんとななる」という想いである。車のローンの頭金を当時、流行ったパチンコ確変2回ループで爆勝ちし、その元手を作れたことから、「金はなんとかなる」という思考が腑に落ち、その今回で言う「前提を変える」ことにより現実に投影される術を学んだ。

確かに「ツイてる!」連呼はツイていない現実を再確認することになるし、そもそもツイてる自覚のある人はあえてこの「ツイてる!」を連呼しなくてもツイてるのでやらない。「ツイてる!」と言う言葉を言い続けることで錯覚させ、それが前提(潜在意識)を書き換えることに繋がるという秘策であろう、僕の理解では。「アファーメーション」はより具体的にイメージすることで、そのイメージが現実を作るプロセスであろうが、なんせ現実は叶っていない現実をしっかり前提しているので、理屈は分かっていても、なかなか現実に投影させることは難しい。そしてこの最終兵器である「前提を変える」であるが、基本は「生きているだけで丸儲け」の感謝の思想状態で現実を受け入れ肯定することから「既に生きているだけで丸儲けであるのなら、どう行動(思考)すべきであろうか?という自分への問いを続けていくというプロセスである。

既に生きているだけで自分が尊く、感謝であるならば、広告に踊らされる欠乏感、購買欲、渇望などが自然と淘汰され、ありのままに感謝し生きていけることが、より良い現実を作っていくというプロセスである。簡単い言えば。

そして「既に生きているだけで丸儲けであるならば?」という問いを自分に暇な時向けることだけで、その問いを真摯に考え抜かなくてもいいと作者は言う。自分に問うだけ。

あらゆる欲望、渇望感が満たされている現代ではこのほんと、この基本的な生きる素晴らしさを問う機会はまずない。生きて生活していることが既に当たり前の感謝のないことで、その気づきとも言える。その原点に気づけば戦争もなく、「新・幸福論」と作者は言うが、あながち間違ってはいない。

その根本的な気づきに気がつけば、日々、精神的に安定し、欲望もなく、俯瞰した穏やかな人生を送れるであろう。この気づきが今後の人生の糧になれば、この出会いは非常に大きい。

「有る」を知ると執着が消える

キーワードを抜粋していく

脳には「着実に前進している」という感覚が大事

答えは自分の中にしかない

かつての私のように「楽して簡単に変わりたい」という馬鹿が多いから、セミナー業界、スピリチュアル業界、健康、美容業界は恐ろしいほど儲かるのです

自分で自分の責任を取る。そのために、自分で決断し、自分で前進する。自分で決めて、自分でやっていくのです。それ以外に自分の人生を切り開く術はありません。

人生を変える、たった一つの方法。人生の結論です。あなたの人生を変えるには、自分で自分を癒し、自分で自分を内側から満たすこと、これしかありません。

「相手の言動(外の情報)」と「相手の人格」は分けて捉える必要があります。「事実」と「解釈」を分解することを「理性」と言います。

いかに「生き甲斐」を見出すか? そして、いかに「生き甲斐」と「やり甲斐」をリンクされるか? 生き甲斐がやり甲斐、やり甲斐が生き甲斐。これが生きる目的です。

海外のセレブの大半が「幸福感を得ていない」というデータがあることも覚えておいてください。

そもそもお金は手段に過ぎない。お金を稼ぐために生きているのではなくて生きる目的を果たすためにお金を稼ぐのです。

お金は世の中にもたらした価値の対価です。お金は「信用」という概念にすぎません。お金には実態はないのです。つまり我々の頭の中にしかない、ということです。幻想に過ぎません。