DIE WITH ZERO

book

人生が豊かになりすぎる究極のルール

久しぶりに書店を徘徊し、本を見つけた。Amazonとは違って、全く意図しない本と出会えるのが書店である。よって、僕にとっては書店は教会に近い存在である。共に静かな環境は似ている。

「人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。」と表紙裏にある言葉に感銘を受けた。それではいつものようにアンダーラインを抜粋していく。アンダーラインの内容が結局のとこ、僕にとって重要で要約できる部分になる。

ただ生きるだけでなく、十分に生きる。経済的に豊かになるだけではなく、人生を豊かにするための方法を考える。

ふだん私たちは、まるで世界が永遠に続くかのような感覚で生きている。残念なことに私たちは喜びを先送りにしている。手遅れになるまでにやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。人生が無限に続くかのような気持ちで。

今しかできないことに、惜しみなく金を使え

いつかは誰もが死ぬ。だからこそ、限られた時間のなかで最大限に命を燃やす方法を考えなければならない。これは「最適化」の問題。死ぬまでに、限られた自分のエネルギーを、何にどれくらい割り当てるべきか、という問いである。

今しかできないことに金を使う

金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことの方が、はるかに大きな問題ではないだろうか。大切なのは、自分が何をすれば幸せになるかを知り、その経験に惜しまず金を使うことだ。自分にとって大切な経験を意識的に選び、そこに惜しみなく金を使うことである。「健康なくして富に価値なし」つまり、時間と金を最大限に活かすためのカギは「タイミング」にある。

人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」

一刻も早く経験の投資を始めるべきであることを心に刻んで欲しい。「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは結局それだけなのですから。」人生の最後に残るのは思い出。

金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当にも含まれているのだ。多くの人は、何のために稼ぎ、金を貯め、投資するのかを忘れているように見える。とにかく早い段階で経験に投資すべきだ。そうすれば、年齢を重ねるほどに驚くほどの多くのリターンが得られる。

「金」「健康」「時間」のバランスが人生の満足度を高める。

人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。あなたの最大の目標は、金をできるだけ増やすことではない。できる限り人生を豊かにすることである。

人生で一番大切なことは思い出をつくることだ。

以上なところにアンダーラインを引いた。人生の最大のイベントは思い出づくりにあるという観点が新しい見識を持てた。その人生の豊かさを彩る思い出つくりに金をケチってはいけない。死の淵にある時、人は思い出を記憶から呼び覚まし、幸福に浸かるしかない。その最後の幸福のレパートリーを増やすことが思い出であると筆者は解く。もちろん、最後の淵でなかろうと、思い出は人生に彩りを与えるのは明白なことで、その彩りのためにベストなタイミングで金を使えと言う。

テレビによる洗脳効果が絶大で人々は日々の暮らしに「金」を必要、絶対的安心と思い込んでいる。まさに現代人に共通する洗脳項目で、もちろんお金なくして生活は成り立たないのであるが、恐怖にも似た貯金をすることにより、本来、人間が経験し豊かになる場面を失ってはいる。この洗脳はもちろん権力者側がそう意図し、管理しやすくする為である。その権力者の意図が見えてくれば、自然と別の道も模索するであろうが、強力な洗脳により限られた敷地にしか移動できない羊になっているのは・・・言わずもがな。

健康であり、ある程度散財し、思い出をつくっていくことに人生最大の意味がある。

P.S.

トーマス・ガジェマガ君のお金の価値観がこの本に付合する。