Anyca rent a car
今、欲しいクルマを乗りたくなった。レヴォーグである。試乗会には4度顔を出し、5回はこの車を乗ってみたが、あくまでも試乗であって、本来の走りはわからない。そこでレンタカーなんかあったりしてと検索してみたら、個人カーシェアのAnycaが検索された。早速、レヴォーグを検索してみたら、なんと3台もある。日吉、柏の葉キャンパス、武蔵境とそれぞれ違うオーナーが登録してあった。すぐさま、登録を済ませ、借りる準備をすると登録から24時間後にAnycaから認定が来るという。免許書の確認と保険会社の認可なんかが裏であるのだと思う。そして、日吉はグレードがGT-Hと乗りたいSTIでなかったので弾いた。そんで柏の葉に問い合わせるとGW過ぎたらいいと連絡があり、これまた駄目で武蔵境に連絡した。日曜日には予約があったので、オーナーの諸事情を考え、夜借りて夜返すプランを申し出てみた。すぐに返信があり、木曜日の夜は大丈夫ということなので、「よろしくお願いします」と善は急げの吉と出た。登録してわずか2日後である。
最初は電車で行く予定であったが、ふと車のほうがいいやんと直感が閃き、車で訪れてみた。時間どおりに、レヴォーグが到着した。ナンバーもメールであったが、形が全てと独特のヘッドライトの遠影からすぐにわかった。免許証の確認とお互いに写真で取り合い、Anycaにメールし、これから借りる、引き渡すの作業を行った。メール確認から保険が適用されるシステムとなっている。なんせ初めてなのでオーナーにやり方を教えて頂いた。
よくわからないまま、車を走らせた。走行距離は2500kmと新車である。新車の独特の匂いがあり新鮮味を覚えた。「おいおい、こんな新車、誰ともわからない奴に貸して大丈夫か?」とオーナー目線に立ったが、楽しんで下さいとのことなので丸一日走らせようと考えたが、レンタカーを借りて目的地に行くのではなく、ぶらぶらと都内を走らせるので、はてどこに向かえば?となったが、小平の叔母を思い出しそこを通ろうと考えた。叔母の家に居候していたのはほぼ30年前であるが、なんとなくここを曲がって青梅街道から左折だなと走らせると確かにそこであり、あながち記憶も間違っていない。
そして、レヴォーグの真骨頂である手放し運転を体験するために第三京浜に向かった。やり方は前日のYouTube講義で学習済であるが実際の挙動は?といよいよ体感に心が踊った。目の前のタクシーをロックオンし追尾していく。カーブも自動に曲がっていく。視線を外すと車から注意されるのだが、そうとう目を外していても注意されないので逆に怖くなり視線を前に戻した。料金所もここまでスピードダウンしなくてもと思ったが、安全にゆっくりゲートを追加し、そこから16号バイパスに右カーブをしていくのだが、その加速が尋常ではなく、ブレーキをかけ通常ドライブに戻した。そのあたりのファジー加減はまだ人間的ではない。しかし、一般道のアイサイト、前者追尾でのブレーキングは素晴らしい。ほどよく減速し、最後は余韻で逃がすブレーキングで完全停止のさい、カックンとなるカックンブレーキでないのが玄人っぽい。このブレーキングであるならば若葉マークの初心者より上手である。
ボディ剛性も乗り込んですぐわかる塊感がもし衝突しても大丈夫である感じがした。電子制御ダンパーは思ったより変化はなかった。そして鬼の加速を期待したがそれも普通で若かりし自分には物足りないと感じたろうが、じぃじぃ化した今の自分にはこの程度で十分とわかった。結局、鬼サスのスポーツ#は高速の合流くらいで体験したが、走行状態はほとんどコンフォートの乗り心地重視で走っていた。
結局、240kmを走り、燃料は24lであったのでリッター10km/lとやはり燃費はあまり良くない。流し続けてこの燃費なので、アイドリング時間が増す仕事では8km/lくらいかなと想像できた。やはりトヨタのハイブリッド移植が好燃費には必要と思えた。法規制も今後あるので、間違いなくハイブリッド搭載車が出る。そこまで待ったほうがいいかなとも思えたが、欲しい時、買わないと違うモノになっているので迷いどこではある。
フラットな荷室に後ろの席を倒すと簡易ベッドになる。布団を積めば仮眠は十分できる。十分車内は静かであったが、今後来る空飛ぶ自動車の世界にロードノイズ、サスペンションによる振動もないであろう。しかし、四輪駆動のスバルの安定性は舗装された道路でも感じた。やはり雪国出身の自分には冬の雪道走行が面白い。ということで冬に借りてみようかと直感した。オーナーがスタッドレスを持っていればの話だが。