プロ野球開幕 ジャイアンツ勝利!

diary scene

2020年はあらゆるスポーツがコロナ祭りのために延期、中止、縮小開催など、まともにスポーツを見れない年となった。ソフトバンクにまるで勝てないジャイアンツにテレビ中継など見なかったが、今年は桜の開花と共に開催されるということで、久しぶりに開幕戦の行方を見守った。

開幕投手は下り坂に差し掛かった菅野ではあるが、メジャーでボロボロの2年を過ごすより、ジャイアンツ終身雇用が合うと思っていたので、菅野自身もファンも楽しめる開幕となった。

全盛期はコントロールのある投球数の少ないピッチャーであったが、去年の後半くらいから、無駄玉を投げ、エコノミーで投げ切る投手ではなくなってきた。降板後のインタビューで菅野も語っていたが、逆転されなく持ちこたえたのはかろうじて合格点だの内容はまさにその通りであると思った。リードしたイニングでは確実に打ち取ってきた菅野であったが、やはり老齢化の影響もあって、甘くボールが入り打たれることもあった。ということで本調子ではない菅野であったが、打線の援護もあり勝利投手の権利を得て6回を投げきり、後続の抑えを祈ることとなった。

1万人観客の規制もあったが、それでも試合をお客さんの前でプレーできることはスポーツ選手にとって励みでもあり、やはりファンあってのプロ野球、そんな感謝は選手にもそれを無事見れる観客にもあったであろう。

3点リードで抑えがしっかりしていれば終わる試合であるがそう簡単にはいかない。さすが開幕戦、ガチンコ野球となり実に面白い。2点取られて、1点離し、最終回で抑えれば球団記録となる開幕戦5勝ち星となるはずであったが、横浜の粘りで同点にされ、その夢はつい失せた。しかしあの投球内容であったのなら、棚ぼた味方打線援護で勝つよりも来年の開幕戦で、実力で勝ちきる方が菅野にもいいのではと思った。そしてこの悔しさというか制球力の甘さを今後のペナントレースにいかしてもらいたい。

そして、今年から9回延長戦なしのルールになり、ジャイアンツの引き分け以上が確定された。9回までの投手の使い方も延長戦まで考えなくてもいいので、堂々と中継ぎを投入しスリリングな試合展開になったのはこの新ルールのおかげであると初戦から感じた。また、球場に足を運ぶファンも延長、延長、終了時間未定の今までの試合よりも、終わる時間が見えてより熱を帯びながら観戦できるのはないか?もちろん、日本シリーズとか重要な試合は延長戦も見たいが。

そしての前文が長くなった。9回最後のジャイアンツの攻撃。バッター小林のとこで代打亀井。「流れはベースターズですかね?」というアナウンサーの質問に高橋由伸解説者は、「同点というとこでそこまではいってないでしょう。亀井、梶谷など一発のあるバッターもいますからそこに期待したいですね」と言ったコンマ5秒後に、亀井のさよならホームランで試合が終わった。解説という第三者的な楽な位置にいる時はこういった未来が見えたりする。

試合後、亀井のヒーローインタビューがある意味面白かった。謙虚に勝利を喜んでいたコメントであったが、「今年一番の当たりでした。まだ始まったばかりですけど」よく見返すと、今年初めてのスイングがホームランであった。

ジャイアンツの負けが続くと試合は見なくなるであろうし、143試合を全部見る気もないが、開幕戦勝利はジャイアンツファンとしては嬉しい。明日の報知新聞が売れるなと思ったが、そんな時代はもう過ぎたのかな?

試合のハイライト