疫病2020

book

福島原発の事故を描いた「死の淵を見た男」以来の著書の本を3日かけて読んでみた。さすがジャーナリストと思う取材量、そしてそこから導き出される舞台裏がよく描写されてある。

初期の武漢で映された映像は世界に震撼を与えたが、感染者が死んでいくのは同じコロナでも昔流行った強毒性のSARSコロナであり、なるほどと感心することになった。強毒性のウィルスは感染した人間自体が死んでしまうので、他に感染することなく自滅で終わってしまう。隔離を異常に施したのはこのためである。

中でも印象深いのは厚生労働省の責任感のなさと見識のなさ、それによって全体像が浮き彫りになり、前回で語ったように、財務省並みに国民の命など露ほど考えていないことが分かったことは大きい。僕以上の年齢の方しかわからない、サリドマイド事件も厚生省の職務怠慢でドイツで警告を鳴らしてから11ヶ月後に使用禁止のおふれを出すこと自体、国民の生命を守るという原則から遠く乖離している。「子宮頸がんワクチン事件」「薬害エイズ事件」など厚生省管轄事件は結構ある。そして富士フィルム化学工業の「アビガン」が有効であるにも関わらず、日本政府の上にある勢力からの圧力により、日本人が開発した最良の薬が日本国民に届かない支離滅裂状態。あーあーとため息が漏れてしまう。

さらに突っ込んだ取材で、カナダ、アメリカのウィルス研究所の舞台裏、武漢感染症研究所の影のスポンサー、さらにこの計画を実行した組織などを描いてくれればさらに信憑性を増したのだが。

追伸で小池都知事再選に尽力した自民党重鎮二階がコロナ騒ぎで国家も揺らぎつつある2月に小池主導で大量のマスク、防護服を中国に送っている。ここでも二階、小池の売国奴的振る舞いも描写されていることを付け加える。二階、小池は国民、都民の安全よりも自分が権力者、習近平にどう思われるか行動する人間なのだ。ジャパンハンドラーズであったリチャード・アミテージと記念写真を撮る小池百合子。そして殺害されたウィグル人から臓器移植を受けた二階の嫁。

完全に自分の出世、名誉、金で動く政府、官僚。そいつらが示す処方箋など最初から疑った方がいい。自分の身は自分で守る。これが大事。まぁ、地上波テレビ、大手新聞に洗脳されている大多数の日本人はこの基本原則自体わかっていないだろうが。