東北2000km周遊

car diary

東京ー仙台ー秋田ー青森ー新潟ー東京を4日間で巡った。2000km走って燃料消費は70l、よって28.5km/lとなり、平均138円のレギュラーガソリンで1万円を切るガソリン代となった。アクセルワークと低燃費走行をゲーム感覚で走っていたので、無駄なブレーキは基本ない。また走り屋をやめて、エコ走行したのでアクセルワークは緩やかに行った。走行モードはエコモード、追い越す時やたまに走りの感覚をつかみたい時はパワーモードを使った。そしてブレーキ時はひたすら回生ブレーキを多用し充電を心がけた。よってプリウスは基本、1回の給油で1000km走る。

このことからもトヨタの特許であるエンジン・モーター一体式のハイブリッドシステムだと、普通の量産メーカーがちょっとやそっとじゃ追いつけない燃費効率になっているのが実感でわかった。リッター27kmなんて昔のカブの原付きなみの燃費性能である。それを1.6トン以上のクルマで可能にしているとこに、トヨタの凄さが改めてわかる。

そして初めてレーダークルーズコントロールで追従する電子制御アクセルワークを試してみた。設定速度までけっこう頑張って加速するので前車についていく感覚は僕より鋭い。そして一度追従を始めると、例のハイブリッドシステムによりモーター、エンジン、充電とひっきりなしに制御され、好燃費走行を可能にしてくれる。そして煩わしいというか、今までのクルマでは当たり前であった、足の操作であるアクセル・ブレーキから開放される。将来的にはハンドルポジションにアクセル・ブレーキスイッチがくれば、完全に手だけで運転が可能になる。足が運転から開放されると疲れが全然違う。勝手に自動で走ってくれているので、ハンドル操作の方向転換だけの集中なのでほんと楽ちん。それでも、前方が赤信号なのに、猛然と加速する瞬間とかブレーキポイントの遅れが若干であるが怖いこともある。前車はカメラによって認識されているが、その先の信号、はたまたそのさらに先の信号を認知することは今のとこできていない。信号をVICSなどの情報入力できる環境に将来的に仕上げれば、まさに人智を超えたアクセルワーク、ブレーキングになるであろう。その時代もすぐそこかもしれないが、その時代まではまだ人間操作のブレーキング、アクセルワークが自然な動きであろう。

やたらレーダークルーズコントロールを多用していたので、ハンドル右にある、ウィンカーと誤作動させる場面がけっこうあった。設定したい速度まで手動で加速し、スイッチを入れ追従させる。前方が赤信号の場合、早めにエンジンブレーキであるBボタンに動かし回生ブレーキを多用する。一度Bボタンに入れると制御が待機になるので加速しながら戻してやる。前車がいない場合、40km以上になって初めて入るのでそのタイミングを掴む。そんな感覚を実践で身につけた。Bボタンがあまり効かないというレビューもあったが、多用することで充電を促し、そして減速させるにはなかなかいいと感じた。

50プリウスは2015年発表で僕のクルマは2018年のセフティープラスの安全設備を備えていたので、レーンをはみ出すとアラームが鳴るし、短波レザーでは障害物の警笛を鳴らせる。運動エネルギーは常にアニメーション表示、走った距離、燃費は常に記録され、自動追従システム、自動ワイパーに、自動ライトとまさに21世紀のクルマであるなと唸った。さらにオートマチックハイビームに車庫入れの自動ハンドル制御まである。ここまで来ると、将来は脳の電気信号を読み取ってドライバーの意思通りにアクセル、ハンドル操作がクルマに伝われば文字通り身体の感覚で運転できる時代が来るであろう、近い未来に。

また、ボディ剛性がTGNAによって大幅に進化しているので、がっつり守られている感があり、重厚な乗り心地はもはや小さな高級車である。見た目はアバンギャルド的なスタイルであるが、自分ひとりで運転するには価格もそんなに高くない非常に乗用に優れたクルマであると実感できた。

エンジンを切るたびにエコ運転点数が表示され、「グッドです、この調子でいきましょう」なんて表示されるが、ほとんど自動運転なので、「それ俺の運転技術でなく君の運転技術だよ」とツッコミたくなるシーンもある。それにしてもトヨタの最先端ハイブリッドシステムは凄いの一言。早くスバルのLEVORGに進化移植してもらいたい。ちなみに60km/hの定値走行の郊外の燃費は32km/lであった。