本当の人生
人生後半は思い通りに生きる 和田秀樹
読書週間で読み終えた本をレビューしていく。タイトルは「本当の人生」ではあるが、中年以降の第二の人生を考え、「本当の人生」とタイトル付けした著書。
僕らの世代では、ほぼ子供が巣立ち社会人を形成していく。同級会では孫の面倒を見るのが生きがいという同級生もいた。既に二世代先へのバトンを渡した者もいる。そういった子育て期間を終えた時、本当の人生が始まるというか、好きなように人生後半を楽しめと著者はいう。ある程度頭が硬直化していない自分には「なるほど、然もありなん」的な感じで読み進めてきたが、頭の硬い、今までの昭和を歩んできた者たちには、多少のギャップ感があるであろう。いつものようにアンダーラインを抜粋していく。
- 定年後の老後こそ、「本当の自己」で生きる「本当の人生」が始められるのだと信じています。
- とにかく、二度目の人生は、自分の幸せとか満足が目的です。
- 人がどう思おうが、自分がいいと思えるかどうかで決めるということです。
- インターネットの時代なのですが、悔いのない自己決定をするために「知る」こと、「調べる」ことが大切です。本当の自分の声や本当の自分の欲望に従ったほうが、悔いのない自己決定ができることが多い、少なくとも周囲や世間や医者の声に従って妥協的な自己決定をするより、悔いがないことが多いということは断言してもいいかと思います。
- 消費することが生産すること以上の社会貢献なのです。
- 老後のお金はなんとかなる。貯めるより使うほうが美徳
- レーニンの言う「働かざる者」というのは、「不労所得で荒稼ぎする資本家たち」のことで、働きもしないでリッチな暮らしをしている人を戒めるものでした。
200P以上ある書物のまとめが上の7つのポイントであるが、なるほどと膝を打たれる方もいるかと思います。本当の人生で自分のやりたい生き方をし、ある程度散財し、他人の目を気にせず生きるということでしょうか。