シンプルで合理的な人生設計
久しぶりに読書して一応、読み終えたのだが、心が上の空だったせいかよく腑に落ちていない。そんな時、YouTubeでの本紹介があり、それを見て、なんかそんなこと言っていたなと思い出した。この作者である橘令氏の本は「黄金の羽の拾い方」でいろんな裏技というか世の中の不条理など教えられ大いに参考になった。彼の金持ちの方程式「金持ち=収入ー支出+資産X運用利回り」の公式は今でも覚えていて、この本にも繰り返しあった。誰でも理解できる公式であるが、金持ちになるにはそれなりの努力が必要であり、この本の肝である幸せのための三原則「金融資本」「人的資本」「社会資本」の三つを上げれば幸福になるという理屈であるが、やはり最初の「金融資本」を上げればシンプルに幸福に繋がる。
完全読破しなくとも、目次のタイトルを一通り見回すだけで、その要点は理解でき、感心させられる。
アンダーラインを抜粋していく。
幸福とは自分の人生を「よい物語」として自分や他人に語れること。不幸とは。人生という物語が破綻してしまったこと。成功とはよい物語をつくれるような人生を設計することなのだ。
そして多くの研究が「いろいろあったけど、なかなかいい人生だった」と思えることが、幸福感にとってものすごく重要であることを示している。
わたしたちは「日本に生まれたという幸福」によって、発展途上国の人たちから見れば巨額な人的資本をあらかじめ与えられている。いうまでもなくこれはとてつもない「特権」だ。
もっとも確実に幸福になる方法はお金持ちになることだ。
自尊心をもてるのは大きな人的資本(高い専門性)があるからで、それによって対立する相手の意見を尊重する余裕が生まれる。
若い時に、この理屈をしっかり理解できれば、その後の人生での大きな助け舟になるであろう。結局、この本を読むことができるのもある程度の知能が必要で、その知能も遺伝による親ガチャがあるかもしれないが、僕の理解ではその親を選択したのは魂の自分であると考えている。